デジタル・サイネージは、消費者が情報を受け取る方法に変革を起こしています。企業は積極的に新しい技術を模索し、自社の製品やサービスについて消費者に関心を持たせ、引き付けようとしています。しかし、多くの企業や消費者は、デジタル・サイネージはフラット・パネル・ディスプレイに限定されるものと考えています。フラット・パネル・ディスプレイには、特にサイズやスペースなど、いくつもの制約があります。フラット・パネル・ディスプレイは物理的に大きく、重く、平らであり、結局、長方形のデザインに限られているため、差別化するための新しい方法を見つけるのが困難でした。図1は、比較的小さな投影ユニットが展示会場やショーフロアで大きなフリーフォーム・ディスプレイとして利用できる例を示しています。プロジェクション技術を組み込むことは、サイネージ・ソリューションの効果を高め、より魅力的な視聴体験を提供できるようにする、デジタル・サイネージの次のステップとなります。


1:フリーフォームの画像投影

デジタル・サイネージにおける投影技術
 デジタル・サイネージは、ディスプレイを通じて、エンドユーザとのコミュニケーションを図ることを目的に、コンテンツを表示します。現在、デジタル・サイネージは、製品や価格の更新などのリアルタイム・データを表示して、より関連性の高い情報をより迅速に表示する機能を提供します。

プロジェクション技術は、設置場所や製品環境に直接統合され、非常に大きな画像サイズで、どこでも表示できる機能を提供することにより、デジタル・サイネージの可能性を開き、より多くの人々に情報を届けます。プロジェクションは、様々な幾何学的表面上に画像をマッピングし、複数の画像を混ぜ合わせて、建物全体をカバーするディスプレイを作成し、動く物体上に静止画像を示す画像追跡を行います。図2は、小売店の中でプロジェクション・ベースのディスプレイを使用して、製品情報を瞬時に表示し、誰かが製品を手に取った時にダイナミックに表示できる方法を示しています。これらの卓越した機能により、プロジェクションがデジタル・サイネージの進化の次のステップとなるのは明らかです。


2:リテールサイネージのプロジェクション・ディスプレイ

デジタル・サイネージに独自の利点をもたらすDLP®テクノロジ
 DLPテクノロジには、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)としても知られている多種多様なディスプレイチップがあり、複数のシステム要件およびアプリケーションに対応します。異なるDMDチップは、異なるフォームファクタおよび仕様に適合します。 『DLP 660TE』DMDおよび『DLPC 4422』高速コントローラは、4P超高精細(UHD)解像度で、低遅延で迅速なリフレッシュレートを可能にし、テンポの速い動画や魅力的な静止画像を実現します。

DLPテクノロジは、実質的にあらゆる光源を扱うことができる明るく高解像度のソリューションを提供します。レーザー・プロジェクション用のLEDおよびレーザーを含む、光モジュール・メーカーや設計会社で構成される幅広いエコシステムがあれば、そのテクノロジを迅速に評価して設計プロセスを加速化させることができます。


現在プロジェクションを使用しているデジタルサイネージ・ソリューション
 デジタル・サイネージは既にソリューションとして商用化が進んでいます。各企業は、非常に魅力的なデジタルサイネージ・ソリューションで業界をリードしています。ある企業は、あらゆるDLPプロジェクタを、プロジェクション・マッピング、プロジェクタ・スタッキング、エッジ・ブレンディング向けに使いやすい機能を備えた強力なインタラクティブ・ビデオ・マッピング・マシンにしてしまいます。また、物理的な設置面積を要するメーカー製品向けのプロジェクション・ベースのエンドツーエンド・デジタルポイント・オブ・プレゼンス・ソリューションを専門としている企業もあります。独自のディスプレイ基板と分析面で強化されたIoTプラットフォームを介してDLPプロジェクションの機能を向上させることで、従来型のメーカー製品を強化する方法です。デジタル・サイネージ業界では、プロジェクション方式がより主流になるにつれて、より多くの企業がそれを踏襲することが予測されています。

この技術革新を実現すべく、DLPテクノロジを活用した次世代のデジタル・サイネージ・プロジェクション・ディスプレイを開発してみましょう。デジタル・サイネージのDLPテクノロジの詳細については、ホワイトペーパー「TI DLPテクノロジを使用して、デジタル・サイネージをより効果的にする方法」(英語)をご参照ください。

<参考情報>
+アプリケーション・レポート「DLP ディスプレイ・テクノロジの活用方法」(英語)
+TI DLPテクノロジを使用した4K UHD高輝度ディスプレイ・リファレンス・デザイン

※DLPはTexas Instrumentsの登録商標です。その他すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
※上記の記事はこちらのBlog記事(2017年7月14日)より翻訳転載されました。

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