ヘルス・モニタリング・デバイスに大きな影響を与えるマイコン


フィットネス製品市場では、何年も前にリストバンド型ヘルス・モニタが登場しその後、スマートウォッチが現れ、より先進的な健康に関するデータをより多く集めることができるようになりました。今や、遠隔医療が着実に普及してきています。実際、遠隔医療はリモート・ヘルス・モニタリング・デバイスにかなり依存し、将来のヘルスケア・コストを削減するための大きな可能性を持った技術であると主張する人もいます。

 ヘルス・モニタ市場が成長するにつれ、機能とリソースが特別に組み合わされたマイコンは、製品開発を容易にし、このデバイスに求められる品質を提供することが必要になるでしょう。ほとんどのヘルス・モニタが非常に小さなデバイスであるため、開発者が最優先すべきは高集積化です。つまり、マイコンおよび関連する回路を一つの小さな筐体に収めなければならないということになります。

TIの新製品『MSP430FR 2311』を含む新型マイコンには、これまでのマイコン以上の機能を集積しています。新たに集積された機能には、いくつかの標準オペアンプと、超低電流を電圧レベルに変換する超低消費電力のトランスインピーダンス・アンプ(TIA)を持つアナログ・フロントエンド回路と、標準的なRAM/フラッシュ・メモリのアーキテクチャに代わるFRAM(強誘電体ランダム・アクセス・メモリ)、オンチップの発振器があります。3.5mm×4mmのパッケージにしては、非常に多くの機能が集積されています。

デジタル体温計のような小型ヘルス・モニタリング・デバイスには、そのようなマイコンが求められます。アプリケーションに要求されるスペースの中に、全てのシステムがぴたりと合うだけではなく、非常に感度の高いTIAがデバイスの精度を上げ、読み間違いを回避できます。これはヘルスケア産業では必須の機能です。『MSP430FR 2311』マイコンのTIAは、入力のリーク電流が50pA(アンペア)と、この業界の電流検出デバイスよりも20分の1しかありません。低い入力電流のため、TIAはこれまでより低い電流を検出でき、どのようなパラメータでも測定できるようにデバイスがより高感度になります。この低電力のTIAは、デバイスの電池寿命も延ばします。

1: デジタル体温計には小型のマイコンが必要

また、ユニファイドFRAMメモリ・アーキテクチャは、開発者がRAMにおけるデータ・ロギング・ストレージに対して、フラッシュメモリにおけるコード・ストレージ空間を操作する必要がないことを意味しています。

もちろん、次世代のヘルス・モニタリング・デバイスは多機能デバイスへと進化するに違いありません。例えば、紫外線レベルを測定して日焼けにつながる状況にあるユーザに警報を出すモニタがあります。センサは、温度と湿度測定用に提供されています。これらの能力を組み合わせると、日焼け防止と熱の危険状態に求められる警告を人に発してくれる、ウェアラブルなリストバンド上に実装されたデバイスの製造が可能になります。次の段階では、皮膚温度と心拍数をモニタすることになるでしょう。これは、熱による消耗の激しい建築現場の作業者に早めに警告を出すことができるようになります。

確かに、『MSP430FR 2311』マイコンのような高機能なマイコンのおかげで、将来登場する低コスト、高精度、多機能なヘルス・モニタリング・デバイスの種類は、事実上、無限になります。

『MSP430FR 2311』マイコンに関連するブログ:
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※上記の記事はこちらのBlog記事(2016年9月29日)より翻訳転載されました。

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