夏や冬の繁忙期には、迅速な設計を可能にするリファレンス・デザインが威力を発揮します。 今回は、 IoT 対応デバイスのために作成した 9 つの TI Design リファレンス・デザインをご紹介します。

1.  SimpleLink™ マルチスタンダード CC2650 SensorTag リファレンス・デザイン

SimpleLink マルチスタンダード CC2650SensorTag リファレンス・キットと、関連する iOS アプリや Android™ アプリを活用すれば、Bluetooth® Smart6LoWPAN、ZigBee® で接続したデバイスの無限の可能性を拓くことができます。 このキットは DevPack プラグイン・モジュールを使用して拡張が可能で、10 個の低消費電力 MEMS センサが付属しており、データをオンラインで迅速に取得できるようになります。 従来の Bluetooth Smart 製品に比べて消費電力を 75% 低減しており、 IoT 機器に対し長期間の給電を可能にします。

2.  DevPack-LED-audio

IoT 対応照明機器向けの LED オーディオ DevPack を使用すると、携帯電話/スマートフォンにタッチするだけで家庭、オフィス、作業場の照明が可能になります。 このキットを SensorTag DevPack 拡張ヘッダーに接続し、Osram 製の4 灯の大出力 LED を建物全体に設置すれば、Bluetooth Smart による制御が可能になります。または TI の ZigBee コネクティビティ技術を採用し、 ZigBee ライティング・システムへも接続が可能になります。

3.  DevPack-Watch

TI の Watch DevPack を SensorTag に接続すると、IoT アプリケーション内にウェアラブル・ディスプレイ・コンポーネントを搭載することができます。96 x 96 ピクセル・グラフィカル Display DevPack を SensorTag DevPack 拡張ヘッダーに接続することで、Web から取得した情報を表示するあらゆるアプリケーションをポータブルに監視できるようになります。 IoT の実装にあたっては、多くの場合、モバイル機能が最も重要な役割を果たします。

4.  SimpleLink Wi-Fi® CC3200 スマート・プラグ

SimpleLink Wi-Fi CC3200 スマート・プラグ・リファレンス・デザインを使用すると、Wi-Fi 対応エネルギー測定コンポーネントと制御コンポーネントをネットワーク内に搭載することができます。 CC3200 スマート・プラグは、コンパクトで効率的なフライバック電源を使用して動作します。単一のマイコンで計測データの計算を可能にするほか、あらゆるモバイル・デバイスから Wi-Fi ネットワーク経由でクラウド・サーバーとの通信接続が可能になります。 このデザイン・パックをネットワーク内のすべてのエンドポイントに搭載すると、効率と制御機能を最大化できます。

5.  接続型ホーム・ネットワークのリファレンス・デザイン

接続型ホーム・ネットワークのリファレンス・デザインは、純粋なソフトウェアベースのリファレンス・デザインです。Sub-1GHz のスター・ネットワークを構築し、セキュリティ・アプリケーションとセンサ・アプリケーションをホーム全体に実現することができます。 このネットワークは、主電源から電力供給される中央装置からバッテリ駆動デバイスに至るまで、様々な機器を接続する IoT ゲートウェイの出発点として最適です。ネットワークにリンクするすべての接続型家庭製品でも、インターネット接続を可能にします。

6.  SimpleLink Wi-Fi® 対応の NFC カード・リーダー

SimpleLink Wi-Fi 対応 NFC カード・リーダーのリファレンス・デザインを使用し、CC3200 ワイヤレス・マイコンと DLP Design の TRF7970 NFC ブースタパックを組み合わせて近距離無線通信(NFC)リーダーをエミュレートできます。それにより、NFC カードからスキャンしたデータを、Wi-Fi ネットワークを経由して遠隔地点やデータベースまで安全にリアルタイムで転送することができます。 このリファレンス・デザインはあらゆる NFC 規格に準拠しており、包括的なシステム設計と、開発開始から完了までの設計作業をサポートするデモ・ボード、ユーザー・ガイド、ソフトウェアもご用意しています。

7.  UART から Bluetooth Low Energy(BLE)へのブリッジのリファレンス・デザイン

このソフトウェア・リファレンス・デザインは、UART から Bluetooth Low Energy へのブリッジを実現し、有線接続された UART と Bluetooth Low Energy をサポートするデバイス間、でシリアル・データのワイヤレス双方向通信を実現します。これにより、ネットワーク通信効率の向上が可能になります。 この超低消費電力 SimpleLink Bluetooth Smart ワイヤレス・マイコンは、モジュール形式コードを既存または新規製品にドロップするだけで、有線プロトコルを接続する IoT アプリケーションを実現し、ソフトウェア設計プロセスを迅速化します。 ワイヤレス・アプリケーションの設計プロジェクトで、コードのドロップを非常に簡単に行うことができるようになります。

8.  ETSI Cat 1 RF レイアウトのリファレンス・デザイン

ETSI Cat 1 RF レイアウトのリファレンス・ガイドを利用すると、設計しているネットワークを 868MHz 周波数帯域の要件すべてに対応させることが可能になります。 このリファレンス・デザインには、最高の性能を実現する推奨 PCB レイアウトも用意されており、関連規格への準拠のための正しい RF レイアウト法とフィルタリング法がわかります。

9.  Bluetooth コネクティビティ搭載のポータブル化学分析機器用の DLP ウルトラモバイル NIR 分光器

ウルトラモバイル近赤外線(NIR)分光器リファレンス・デザインは、TI の DLP™ テクノロジーをシングル・エレメント InGaAs ディテクタと組み合わせて使用しており、ポータブルなサイズで高性能測定を実現します。 このリファレンス・デザインはデュアル・モード Bluetooth をサポートしており、食品、農業、製薬、石油化学機器向けにハンドヘルド分光器によるモバイルラボ測定を可能にします。 TI の TM4C マイコンを使用しており、携帯電話/スマートフォン・ネットワーク経由でクラウド上のデータベースを活用し、ラボ実験のリアルタイム分析が可能になります。その結果、ウェアラブル機器による食品や肌の分析、健康管理ソリューションを実現できます。 デベロッパー企業は、革新的な iOS と Android アプリケーションを通じ、独自のデータ・コレクションと分析が可能になります。

 

上記の記事は下記 URL より翻訳転載されました。

https://e2e.ti.com/blogs_/b/connecting_wirelessly/archive/2015/07/23/9-reference-designs-to-help-you-get-started-in-the-iot-this-summer


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