IoT(モノのインターネット)は、かつてないスピードで人々やデバイス、クラウド・データ・ストレージ・サービスをつないでいます。2020年までに500億台のデジタル・デバイスがインターネットにつながるという市場調査会社の予測もあります。
カスタマは、分光分析や3Dマシン・ビジョン、スマート・ホーム・アプリケーションなどのリモート・センシングにおいて新しい独自の機能を開発するのにDLP®製品を活用しています。開発者やエンジニアは現在、製薬、農業、製造業などのさまざまな産業に向けて、IoTの能力をさらに活用しています。
多くの産業に可能性をもたらすIoT
DLPテクノロジを利用すれば、モバイル分光計を、何千もの参照物質の情報を保存しているクラウド対応データベースにつなぐことができます。例えば、病院や薬局で働くヘルス・ケア従事者は、多くの薬品が正しい成分を含んでいるか、あるいは不正なものかを判断するためにリモート操作で薬品を精査するというソリューションを使えます。
農業分野では、モバイル分光計をクラウドのデータベースにつなぐことでメリットが得られます。農作物を精査し、その結果を参照物とリアルタイムで比較することによって、農家は最適に熟した作物を刈り取る適切な時期を知ることができます。
インテリジェント・センサを備えた工場は、3Dマシン・ビジョンを使って、生産された製品の体積を正確に測定し、その何千ものデータを収集し、保存することができます。IoTを通して、生産プロセスをモニタして品質を改善するため、このデータを容易に収集し、迅速に解析することができます。
IoTの普及を推進する要素
IoTの普及は、多くの市場で着実に魅力のあるビジネス・チャンスをもたらしています。工場から個人の電子製品まで、企業はスマート・テクノロジを自社製品に組み込むことで、より高度な制御や、より優れたデザインの見識、最適化されたプロセス効率を実現することができます。
IoTの普及をより広範に広げる上での最大の要素の一つがコストです。現在、世界中のデータを収集するのに必要な膨大なクラウド・ストレージがかつてないほど手頃な価格に下がっています。組込みプロセッサは、フィットネス・トラッカー(スマート・ウォッチ)から冷蔵庫に至るまで、より幅広い製品でも利用されるようになってきています。
データ量が急増するにつれ、現在のスマートフォンやタブレットのように能力が高く、しかもどこでも使えるデバイスが増えているおかげで、すべてのデータを簡単に利用できるようになってきています。
特にWi-Fiやインターネットへのアクセスがより広範囲で利用可能になったことで、より容易にかつ安価にクラウドに接続できるようになりました。ピュー研究所(Pew Research Center)によれば、アメリカ人の84%が今やインターネットを定期的に使っています。
IoTの次に来るものは?
先述の2020年までに500億台のデジタル・デバイスがインターネットにつながるという予測が実現されるには、まだ課題が残っています。とりわけ重要なのは、より革新的なセンサ技術と、より少ない消費電力で動作するソリューションが必要であるということです。多くのカスタマもIoTを一層容易に簡単に安全に統合する方法を探しています。
TIでは、TIデザインのリファレンス・デザインなどの広範なポートフォリオの技術文書を通して、さまざまな方法でIoTをサポートし、当社のアナログおよび組み込みプロセッシング製品ポートフォリオを活用したプロジェクトを支援しています。
当社もまた、広範なパートナー・ネットワークと協業し、差異化するサービスを提供しながら、メーカーがTIの技術を使って、センシング、コネクティビティ、プロセッシング能力を容易に組み込めるようにメーカーを支援しています。
IoTを待ち受けている未来に対し、当社のDLP技術が独自の機能を市場に提供できることを楽しみにしています。
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