競争の激しい現在の IIoT(産業用のモノのインターネット)環境では、新製品の開発速度の短縮が不可欠です。 すべての作業を迅速に実行する必要がありますが、同時に今後数年にわたるスケール化や、超低消費電力に対応することも必要です。 サイズと複雑度の点で製品の要件が増大することを考えると、ソフトウェアで対処する方針になります。
たとえば、バッテリ動作のワイヤレス製品を新規開発しているとしましょう。 仕様は確定済みで、まず以下の 3 つの事項に関する結論を下す必要があります。
1. 複数のセンサとの相互作用が必要です。
2. アプリケーションは複雑で、多数の状態に加え、厳格な無線タイミングを使用します。
3. 低消費電力は不可欠です。 事実、この製品ではバッテリ寿命を主要な差別化要因にする予定です。
上記の課題を解決するための解決策は多数存在していますが、このワイヤレス製品を開発する状況で多くの労力節約につながる重要な機能は少数にとどまります。 マルチスレッドとリソース共有をサポートすると、アプリケーション・ロジックのパーティション化とスケール化が容易になります。 ハードウェア・ドライバを採用すると、ペリフェラル・ドライバとのインターフェイスを高速化することができます。 統合型のパワー・マネージメントにより、アプリケーションが自動的に低消費電力に移行する仕様を実現できます。 これらすべての機能は、リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)に実装されていることがあります。
最新の RTOS を使用すると、コードのパーティション化を達成するためのタスクにアクセスできるほか、確定的な動作、広範なドライバ・サポート、高集積のパワー・マネージャも実現できます。 ターゲットのデバイス向けにカスタム化されている RTOS を採用すると、反復的に実行する日常的なタスクに費やす時間を短縮し、実際のアプリケーションに取り組む時間を増やすことができます。
産業用の組込みアプリケーション開発を迅速化するための新しい方法を常に探し求めましょう。
TI-RTOS の概要を www.tij.co.jp/tool/ti-rtos でご覧になり、マルチスレッドに対応したプリエンプティブ動作の成熟したカーネル、幅広いハードウェア・ドライバ、統合型のパワー・マネージャからなる包括的なソフトウェア・エコシステムをご確認ください。
新世代の超低消費電力ワイヤレス・デバイスを実現するために、SimpleLink 超低消費電力ワイヤレス・マイコンをご検討ください。 複数の規格と高度に統合された TI-RTOS をサポートしており、将来に対応できるスケーラビリティと開発期間の短縮を両方とも達成できます。 詳細については、www.tij.co.jp/simplelinkulp をご覧ください。