私たちの暮らしは、日々使用するデバイスに備わるインテリジェント機能によって、街中や家の中、日々の暮らしの様々な場面で、スマート化が進んでいます。温度自動調節器やセキュリティ・システム、自動車から、都市の水道/交通管理などのマクロ・システムにいたるまで、よりスマートで互いに接続された世界が実現され、商品やサービスをこれまで以上に効率的に得ることができます。

これらのインテリジェントなシステムにおいて不可欠なのが、重要なセンサ情報を提供するミリ波技術です。TIは最近、従来のソリューションよりも小型のパッケージで高精度なセンシング能力を提供する、ミリ波レーダ・センサ・ファミリを発表しました。TIのミリ波ソリューションは、CES 2018において「スマートシティ」、「よりよい世界のための技術(tech for a better world)」、「車載インテリジェンス」、「自動運転技術」の各部門のイノベーション賞、Electronic Productsの「今年の最優秀センサ製品(Product of the Year for sensors)賞」、EE Timesの「ACE賞(センサー部門)」を受賞しています。高精度のセンシング能力を小型パッケージで提供することから、オートモーティブ、ロボティクス、インテリジェント・オートメーション、セキュリティといった、これまでサイズや信頼性、コスト面から他のソリューションを選択せざるを得なかった様々なアプリケーションに最適なソリューションとなります。ミリ波技術によって、私たちの暮らしは、街中から家の中まで、日々よりスマートになっているのです。

スマートシティ
今日の都市ではすでに、インテリジェンスに関して大きな飛躍を遂げています。しかし、効率性と生産性を最大化するには、まだ長い道のりがあります。ミリ波技術を統合することで、よりスマートにリソースを管理でき、都市居住者は必要なときに正確に商品やサービスを受けられるようになります。自動車がよりスマートになり、自動運転が少しずつ現実になることで、都市インフラも、よりスマートに自動化される必要があります。これは交通渋滞を減らすだけでなく、効率よく駐車スペースを見つける手助けにもなります。

自動車と都市にこのような変革をもたらす鍵となるのがTIのミリ波レーダ・センサです。例えば、ミリ波レーダ・センサにより、水道システムをより効率的に管理できるようになり、都市における水の浪費を減らすことができます。このセンサは、タンクに水がどれだけ残っているかをサブミリ波の精度で検知し、水漏れをより迅速に発見できるほか、水使用に関する正確な情報を提供します。これらの情報はビッグデータとして、水漏れへの対処、水利用効率の最大化、水の浪費の削減に活かされます。

スマートホーム
よりスマートなインテリジェンスが活かされる場所は都市だけではありません。家の中も、このスマートなインテリジェンスと技術により大きな恩恵を受けます。多くの家ではすでに、センサを搭載するスイッチや照明、温度自動調節器、その他のホーム・オートメーション・デバイスといった、スマートな器具を取り付けています。しかし、これらの技術の応用はスイッチや温度自動調節器にとどまりません。ミリ波レーダ・センサ技術を用いる次世代のスマートホームが実現することで、自動駐車やその他のアプリケーションと連携し、自動車と自宅間で情報をよりスマートにやりとりできるようになります。

例えば、ミリ波技術を活用したスマートホームでは、年配者や障がい者の自立を支援します。従来の視覚的手法の代わりにミリ波レーダを使用して、部屋にいる人を感知し、人数を数えられるようになれば、家の中のどの部屋に人がいるのか、またその人が動いているのか、それとも転んで、立ち上がれない状態にいるのかなど、見えないところで、プライバシーを侵害することなく、検知できます。

オフィスでは、同じ技術を用いて、ある1日のオフィスにいる人の数を検知し、温度を自動調整することもできます。災害の際は、災害が起きたときにビルの中に人が何人いて、何人が救助を必要としているかなどの情報を初期対応者に知らせることができます。

スマートな暮らし
日々の暮らしも、よりスマートになります。工場やオフィス、その他の場所でオートメーション化が急速に進むことで、ミリ波技術により周りの世界との新しい関わり方が実現します。例えば、ジェスチャ認識機能により、自動車の運転中に、道路から視線をそらさずに、ラジオ局の選択や、お気に入りの曲を選曲できます。またテレビがこの機能に対応することで、「誰がリモコンを持っているのか」という問題も解消されるでしょう。

世界は日々、よりスマートになっています。ミリ波のような技術によって、多くの機能が自動化され、効率が高まることで、より多くの時間を家族と過ごせるようになり、またよりクリエイティブな発想ができ、新しい製品を開発できることで、生活の質がさらに向上するでしょう。

※上記の記事はこちらのBlog記事(2018年1月9日)より翻訳転載されました。

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