IoT による創造

これまでは、クールなハードウェア開発には高額な費用がかかり、スマートフォンやタブレットを開発できる企業は、世界的にも限られていました。 モノのインターネット(IoT)を活用した結果、これが変化を遂げています。 低コストの開発ツール、無料のコンパイラ、3D プリンタの発表、クラウド・ファンディング組織へのアクセス、などの組み合わせにより、優れた製品のアイデアを持つ人は誰でも、自らの製品を市場に送り出すことが可能になりました。

このような新製品を実現するためには、すぐ開発を開始できるツールが用意されていることです。 初期投資を抑えるには、低コストのツールが必須です。

TI は SimpleLink™ SensorTag 開発キットの設計に当たって、業界の先進的な設計者と連携して、次の目標を策定しました。

  • 直感的なクラウド・インターフェイス:  機器をクラウド接続を簡単に
  • 低コスト: 開発ツールのコストにより、創造的なアイデアが阻害される事態の回避
  • 小型: 優れたデザインと操作性(同時に、取り扱いが容易)。 飾り気のない緑色の基板ではなく、実際の製品を手にとって魅力を伝えましょう
  • 拡張可能: 開発キットを。デバッガとコンパイラを搭載した包括的な開発プラットフォームに作り変えることが容易
  • 3D プリントが可能: 最初のプロトタイプを作成した時点で、変更を加えてその製品をプリントすることが可能
  • オープンな設計ファイル: ハードウェア、ソフトウェア、3D プリントファイルにより、デベロッパーが独自設計の出発点として利用可能

優れた低消費電力特性を IoT と組み合わせ

TI が新しい SensorTag に 10 個のセンサを統合した理由

その答えは、TI にそれだけの実現能力があるから、というものです。 TI のデザインを参考にして独自製品を開発しようとするデベロッパーにとって、新規センサを追加するより、不要なセンサを取り除く方が容易です。 10 個の低消費電力 MEMS センサは、シングル・コイン・セル・バッテリで駆動できます。 このデザインは、マルチスタンダードに対応し、市場で最小の消費電力を達成したワイヤレス・マイコンである SimpleLink CC2650 をベースとしているので、マイコンと 10 個のセンサすべての合計で、スリープ・モードの消費電流をわずか 4μA に低減できました。

アプリケーションに合わせて SensorTag を拡張

SensorTag を購入してすぐにクラウドに接続するだけで優れたスタートですが、その先の作業をどのように進めればよいでしょうか。

多様なアプリケーションを想定した DevPack プラグイン・モジュールからなるエコシステムで拡張を実施できるように、SensorTag を作り上げました。

Debug DevPack は、非常に使いやすい、市場で最小コストのデバッグ・ソリューションです。 SensorTag の上部に差し込み、micro USB ケーブルを接続し、dev.ti.com から入手できる TI Cloud ツール、またはダウンロード可能な Code Composer Studio™ による包括的な統合開発環境(IDE)を使用して SensorTag プロジェクトをコンパイルすると、包括的なデバッグ機能を利用できます。 Debug DevPack には、Seeed Studios 製の 3 個の Grove コネクタ用のトレース・フットプリントが実装されており、数百種類に上る同社の Grove センサとアクチュエータのいずれかが必要な場合にすぐに活用できます。

さらに、TI はアプリケーション固有の DevPack も発表しました。 バッテリ寿命が 1 年に達するスマートウォッチを開発したいとお考えですか。 それとも、外気の温度、湿度、気圧を測定できる気象観測所を設置し、Web から利用できる天気予報機能と組み合わせることが希望でしょうか。 Display(Watch) DevPack を使用すると、プロトタイプを作成できます。

LED ライティングやホーム・オートメーション・アプリケーションに取り組む場合は、4 個の大出力 LED とオーディオ・アンプを搭載した、TI 開発のマルチカラー LED Audio DevPack が利用できます。 もちろん、スマートフォンからこれらを制御できます。 クラウドからもアクセスできます。

SensorTag をクラウドに接続

多くの企業は、エンド・ツー・エンドの IoT ソリューションを発表しています。 一方、TI はバリュー・チェーン全体を管轄下に置くことを意図していません。 TI の目標は、クラウドにワイヤレス接続する用途で低消費電力の最善のハードウェアを製作し、あらゆる IoT クラウド・サービスから活用できるようにオープンな仕様にとどめておくことです。 SensorTag は現在、IBM Bluemix IoT FoundationTemboo など、業界をリードする IoT クラウド・プロバイダによってサポートされています。 

SensorTag を使用して IoT の可能性を検討するように、あらゆる人に 参加を呼びかけています。 今後数か月のうちに、SensorTag と DevPack に関するすばらしい事例を公開しようと考えています。 コメントのフィールド、または TwitterInstagram で、#SensorTag というタグを付けて、お客様のアイデアをお知らせください。

 

 

上記の記事は下記 URL より翻訳転載されました。

http://e2e.ti.com/blogs_/b/connecting_wirelessly/archive/2015/06/03/create-develop-prototype-3d-print-your-iot-idea-with-simplelink-sensortag


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