消費者に強い第一印象を与えることは大切ですが、主に2つの要素によって左右されます。それは、製品の見た目とユーザーとの対話です。高性能の静電容量式タッチおよび近接センシングのテクノロジを利用すると製品の見た目だけでなく、ユーザーと製品とのインターフェイスも洗練され、消費者に強く印象付ける思い切った製品設計ができるようになります。

しかし、静電容量式タッチ設計を産業用アプリケーションに組み込む作業は、経験の浅い製品エンジニアにとって難易度が高いことで有名です。機械的な統合、ソフトウェア開発、ノイズ耐性や防湿性、コストといった、よくある設計課題は、未経験者にとって壁になります。そこで、静電容量式タッチ・アプリケーション向けのCapTIvate™テクノロジが助けになります。

『MSP430FR267x』、『MSP430FR263x』、『MSP430FR252x』、『MSP430FR251x』などのTIの静電容量式タッチ搭載マイコンと、これらに関連する開発エコシステムは、高性能の静電容量式タッチ・アプリケーションを実現する目的で開発されました。設計者が、静電容量式タッチを製品に組み込む際に直面する設計課題を簡素化する、または解消するように考えられています。

CapTIvateテクノロジ搭載MSP430™マイコンは、他の静電容量式タッチ・デバイスと異なり、主流または高性能の静電容量式タッチ・フロント・エンドとTIの超低消費電力MSP430アーキテクチャが組み合わされています。

これらのデバイスには、複雑な静電容量式タッチ・システムの設計を補助する機能が備わっており、そのようなテクノロジの概要は、TIの静電容量式タッチのホワイトペーパーで説明しています。

図1に、CapTIvateテクノロジ対応MSP430マイコンを示します。

1MSP430 CapTIvateマイコンのポートフォリオ

MSP CapTIvateマイコンのポートフォリオに、『MSP430FR2672』と『MSP430FR2673』を含め、少メモリで低コストのデバイスが加わりました。これらのデバイスは、高性能でコスト重視の産業用アプリケーションに適しています。

設計サイクルがどの段階であるかや、静電容量式タッチ・システムの設計経験がどの程度かをベースに、TIでは次のような設計支援リソースを用意しています。

静電容量式タッチの人気は急上昇中ですが、静電容量式タッチを使った設計は複雑で高コストになることがあります。低コストのデバイスと設計リソースを利用すれば、価格と予算の要求範囲内で、無理なく静電容量式タッチを設計に加えることができるようになるでしょう。

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※上記の記事はこちらの技術記事(2020年5月15日)より翻訳転載されました。
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