内部補償型ACM(Advanced Current Mode)は、テキサス・インスツルメンツが開発した新しい制御トポロジであり、内部補償によって真の固定周波数の変調および同期をサポートします。これは基本的に、エミュレートされたPCM(Peak Current Mode)制御に似ています。PCMは入力電圧および出力電圧の範囲全体にわたって安定性を保持し、高速な過渡応答を実現します。ACMがPCMと違う点は、ランプ・ベースのピーク電流モード制御方式であり、外部補償は使用せずに、内部でランプを生成して真の固定周波数を実現することです。また、ACMは電源段(インダクタおよびコンデンサ)の変動に対して高い耐性を持ちます。ここではACMの利点についてさらに詳しく取り上げていきます。
内部補償型ACMを使用する理由
外部補償回路を使用せずに真の固定周波数または擬似固定周波数をサポートする制御トポロジは、いくつかあります。ただし、これらのトポロジには欠点もあります…