ワイヤレス通信や衛星通信装置、計測機器、防衛システムでの高性能・高周波アプリケーションを手掛ける設計者は、高性能を維持しながらもより小型の半導体チップを求めています。
設計者は今年3月にTIが発売を開始した2種類の広帯域RF(高周波)シンセサイザ 、『LMX2582』 と『LMX2592』によって、本当に必要としていたものを手に入れることができます。また、マルチチップ・ソリューションと同水準の性能を提供しながら、設計を簡 単に、かつ小型化する集積ソリューションを選択できるようになります。
TI 周波数制御製品のマーケティング・マネージャ、ビネイ・アグラワル(Vinay Agrawal)は次のように述べています。「高性能な計測機器は、同じ装置内により多くのボードとチャンネルを実装できると同時に装置の小型化のトレンドにも対応しています。これにより、装置の性能に対するお客様の要望を満たすための統合ソリューションを提供できます。」
「これまで設計者は複数のデバイスを設計する必要がありましたが…
スマートフォン(スマホ)は、大画面化、高解像度化、モデムの高速化、バッテリの長寿命化が進んでいます。しかし、これらの特長はスマホのバッテリを消耗させる要因となります。必要なのは迅速な充電です。
スマホやモバイル機器がより大きなバッテリを搭載するようになるにつれ、充電アダプタの高速充電が必要となります。各メーカーは様々な手法を提案していますが、共通するテーマは「電源コネクタに対するより高い入力電圧の必要性」です。入力電圧が高くなれば、急速充電が求められるシステムにはより多くのパワーが必要ですが、コネクタの電流能力の限界以上に電流を増すことはできません。このアダプタ電圧のデフォルト値の設定は、通常5Vレベルですが(USB VBUS)、外部アダプタとモバイル機器間のD+/D-データラインに信号を送ることにより、アダプタの出力を必要に応じて高く調整することができます。典型的な電圧は5V、9V、12V、20V出力レベルで、アダプタの容量に依存します…
インダクタンス値をデジタル値に直接変換するデータ・コンバータである「LDC1000」。テキサス・インスツルメンツ(TI)が製品化した新しいジャンルのデータ・コンバータが電子機器メーカーの注目を集めている。その理由は、これまでにはないセンサを実現できる可能性を秘めているからだ。すでに、多くの電子機器メーカーがLDC1000を活用した新しいセンサの開発に乗り出している。
適用可能な電子機器は多岐にわたる
まずは、LDC1000の動作原理と特長を簡単に説明しておこう。LDC1000は前述のように、インダクタンス値をデジタル値に変換するデータ・コンバータICである。このICに、プリント基板に作り込んだコイル(PCBコイル)や、導電材料からなる検出ターゲットなどを組み合わせることで近接センサや変位センサなどを実現できる。
動作原理は、まったく新規のものというわけではない。すでにファクトリ・オートメーション(FA)機器などの分野で実用化されている渦電流方式の近接…
オーディオの次期製品でどのようなことを本当の差別化要因にできるだろうか、と考えていませんか?たとえばTAS2555 スマート・アンプのようなデバイスを使用してプリント基板(PCB)の設計、レイアウト、製造を進める方法がわかっている場合でも、高品位なサウンドを実現して市場に出荷するには、ある程度苦労する可能性があります。
そんな時には PurePath™ Console 3 ソフトウェア・スイート(PPC3)を使用すると、使いやすいグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)と統合ツールにより、この懸念を解消できます。
新世代の PurePath Console 3 ソフトウェア・スイートは、以下のようないくつかの新機能を統合しています。
小規模な論理回路を 1 パッケージに収めた集積回路(IC)である標準ロジック(汎用ロジック)。ロジック・ゲートやアナログ・スイッチ、シフト・レジスタ、マルチプレクサ、バス・スイッチなど、さまざまな製品の種類がある。その歴史は古く、1960 年代の初頭から製品化が始まった。
それから約 55 年。1980 ~ 1990 年代には、「標準ロジックは将来、消えてなくなるだろう」という予測が多々あった。そうした予測がなされた理由は、「集積規模の小さい標準ロジックは、いずれ大規模集積回路(LSI)に取り込まれてしまうはずだ」という思い込みにあった。しかし、標準ロジックは現在もなお消えることなく、むしろ世界全体での市場規模も一定水準を維持し続け、電子機器にとって欠かせない存在であり続けている。
なぜ、標準ロジックはなくならなかったのか。言い換えれば、なぜ需要があり続けたのか。
…このブログはアナログシグナルチェーンの基本素子とも言うべきオペアンプの基本理論と応用回路技術の習得を目的とします。本格的な電子回路シミュレーション・ツールである TINA-TI を自分の手で実際に動かすことで直感的な理解が得られるよう工夫しています。 今回は、線形回路、トランジスタ回路、オペアンプ回路のAC解析を取り上げます。
e2e.ti.com/.../7002.TINA_2D00_TI_5F00_OPA_5F00_09_5F00_20160117.pdf← クリックしてダウンロードして下...
本稿のテーマは、モノのインターネット(IoT)の産業分野への応用例、具体的にはいたみやすい商品の製造、包装、輸送プロセス、いわゆる「コールド・チェーン」への応用についてです。特に、データ・ロガーと呼ばれるシンプルで低コストのソリューションについて解説します。
コールド・チェーン管理はアセット・トラッキングの一種です。製造時または収穫時から、使用もしくは消費時までの全期間にわたり、商品を一定の温度に保つためのすべての手段が管理の対象となります。コールド・チェーン管理が重要な意味を持つ業種には次のようなものがあります。
図 1 は食品のコールド・チェーン管理プロセスのフローチャートです。温度モニタが要求されるステップに温度計のマークを付けました。
図 1:食品のコールド・チェーン管理プロセスのフロー
コールド・チェーンの各ステップで…
携帯電話/スマートフォンだけを持ち歩いて、充電器は家や会社のデスクのコンセントに差したまま。皆さんもこのような経験があると思います。 大騒ぎするほどのことではないと思われますが、実は大事なことなのです。 未使用の充電器が何百万個もあることを考えると、その消費電力は相当な量になります。実際、国内の消費電力のうちの 10% を消費しているのです。
消費電力を低減する確実な方法として、デバイスを接続していないときは充電器のコンセントを抜いておくことが挙げられます。 しかしながら、身に付いた癖はなかなか直らないものです。そのため、私たち電源設計者の目標は、コンセントを抜くように消費者を説得するのではなく、無負荷時(スタンバイ時とも呼びます)の消費電力ができる限り少ない充電器やアダプタを設計することです。
コンセントを差した状態でどこまで消費電力を低くできるかが重要です。最近、業界をリードする携帯電話メーカーによってスコア図による評価体系が構築されました…
このブログはアナログシグナルチェーンの基本素子とも言うべきオペアンプの基本理論と応用回路技術の習得を目的とします。本格的な電子回路シミュレーション・ツールである TINA- TI を自分の手で実際に動かすことで直感的な理解が得られるよう工夫しています。 今回はDC解析のしくみと、数個のトランジスタからなる基本的な回路、741型オペアンプのDC解析を取り上げます。
e2e.ti.com/.../TINA_2D00_TI_5F00_OPA_5F00_08_5F00_20151015C.pdf← ク...