同じ計算を何度も行わなければならなかったことありますか。電気/電子分野の技術者の方々でしたら、きっとそのような経験があるでしょう。手を使った計算は、とても退屈で時間が掛かります。電源管理回路を設計している時、選択した多種多様なトポロジで、多数のパラメータを変更しなければならないですから、反復計算の回数は増えてしまいます。
新しいパワー・ステージ・デザイナ・ツール3.0 は、17種類の電源トポロジについて、必要な電圧と電流の情報を瞬時に計算します。図1に、このツールがサポートしている各トポロジが示されています。このツールは方程式を活用しており、完全な結合を実現し、ダイオード損失のみ考慮する設定であるため、数値を入力した後は、シミュレーションのように結果を待つ必要はありません。しかし、浮遊インダクタンスや浮遊容量によって発生するリンギングやスパイク波形などの影響によって、最終的な設計で故障が発生しないよう、余裕を持った部品を適切に選択する必要があることに注意が必要です…